昔からビジネスマンは出勤して仕事し、帰宅するまで同じ背広姿で過ごしていましたが、上役になる程にカスタムメードで高級志向の背広上下を着用していました。
ところが、日常生活で多様化するライフスタイルがIT業界やファッション関係の職場等をスタート台として若い社員中心の職場にも及んできて、カジュアルルックで働く職場が徐々に見られるようになっていました。
そこへCOP3の京都議定書で約束した温室効果ガス削減対策を職場でも実践する必要が出てきたことと大都市部で夏場の気温上昇がひどくなっても職場でできるだけ空調に頼らない努力が求められるようになり、薄着の仕事着が必要になったわけです。
そこで、省エネを浸透させようとする国の音頭取りにより職場でもクールビズのスタイルで仕事をするようになり、男性のスーツ姿が急速に減ったわけです。
クールビズ姿の男性が増えたおかげで女性は元々、ファッション感覚があり、派手さを避けた制服で仕事をしていたので、職場の雰囲気がすっかり変わりました。
それでも、他社訪問の機会の多い社員は訪問先の社内風紀が自社と異なっていることもあり、現在でもスーツ姿で訪問している様子が続いていますが、かつて、1年中、ネクタイとビジネス用スーツだけ着用していたビジネスマンの姿が大きく変わりました。
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